韓国語では、「います」と「あります」
を表すのに一般的に「있어요(イッソヨ)」
という表現が用いられます。
日本語では「います」が人や動物に
「あります」が物に使われるという
明確な区分が存在しますが、
韓国語の「있어요」はこれらすべてのケースで
使うことができます。
- 生き物(人も)の存在を示す場合(います)
- 物の存在を示す場合(あります)
この記事では、「있어요(イッソヨ)」を使って
「~います・~あります」をどのように表現するか、
また疑問形「~いますか?・~ありますか?」
をハングルでどのように表すかについて
詳しく解説します。
韓国語で「~がいます・~があります」はどう表現する?
パッチムの有無によって変わる
名詞の例を以下に示します。
果物 / 과일(クァイル):パッチムあり
友達 / 친구(チング):パッチムなし
野菜 / 야채(ヤチェ):パッチムなし
パッチムがある名詞 + 이 있어요(イ イッソヨ)
人がいます
사람이 있어요(サラミ イッソヨ)
果物があります
과일이 있어요(クァイリ イッソヨ)
パッチムがない名詞 + 가 있어요(カ イッソヨ)
友達がいます
친구가 있어요(チングガ イッソヨ)
野菜があります
야채가 있어요(ヤチェガ イッソヨ)
疑問形での表現「~いますか?・~ありますか?」
疑問形は「~있어요?(イッソヨ?)」を使い、
話す際には文末のイントネーションを上げます。
人がいますか?
사람이 있어요?(サラミ イッソヨ?)
果物がありますか?
과일이 있어요?(クァイリ イッソヨ?)
韓国語における「~はいます・~はあります」の表現方法
名詞にパッチム(語尾の子音)がある場合は
「은 있어요(ウン イッソヨ)」を、
ない場合は「는 있어요(ヌン イッソヨ)」を使用します。
これらは名詞の後につける「~は」
という意味の助詞ですが、
会話中ではしばしば省略されます。
パッチムがある名詞+은 있어요(ウン イッソヨ)
人はいます
사람은 있어요(サラムン イッソヨ)
果物はあります
과일은 있어요(クァイルン イッソヨ)
パッチムがない名詞+는 있어요(ヌン イッソヨ)
友達がいます
친구는 있어요(チングヌン イッソヨ)
野菜があります
야채는 있어요(ヤチェヌン イッソヨ)
過去形での表現「~いました・~ありました」
過去を表す際は「~있었어요(イッソッソヨ)」を用います。
人がいました
사람이 있었어요(サラミ イッソッソヨ)
果物がありました
韓国語における過去形の疑問文「~いましたか?・~ありましたか?」
何かが過去に存在していたかどうかを尋ねる場合、
「~있었어요?(イッソッソヨ?)」を使います。
人はいましたか?
사람이 있었어요?(サラミ イッソッソヨ?)
果物はありましたか?
과일이 있었어요?(クァイリ イッソッソヨ?)
「있어요(イッソヨ)」の活用形
「있어요(イッソヨ)」は「있다」の丁寧な表現形で、
日常会話で頻繁に使用されるヘヨ体です。
その他の活用形は以下のとおりです。
敬語形(ハムニダ体)
있습니다(イッスムニダ) – あります・います
カジュアルな表現(パンマル)
있어(イッソ) – あるよ・いるよ
韓国語の例文
家があります。
집이 있어요(チビ イッソヨ)
彼氏がいます。
남자친구가 있어요(ナムジャチングガ イッソヨ)
以上の例から、「있어요(イッソヨ)」が
様々な文脈で使われることが分かります。
日本語と韓国語では「あります」と
「います」を使い分ける必要があり、
この点が韓国人が日本語を学ぶ際の
混乱の原因となることがあります。
実際、私の子供たちも日本語を使う際には
時々混乱しています。
韓国旅行で便利な「있어요(イッソヨ)」の使い方
韓国旅行で役立つ「있어요(イッソヨ)」
を使用したフレーズをご紹介します。
イロンゴ イッソヨ?
これはありますか?
ヨギ イッソヨ.
こちらにあります。
日常生活で頻繁に使うこのフレーズは、
特に何かを探していて韓国語で
どう伝えたらいいか分からない時に役立ちます。
商品の画像をスマートフォンで表示して、
それを店員に見せながら尋ねる方法もおすすめです。
ト クン サイズ イッソヨ?
もっと大きなサイズはありますか?
服や靴を購入する際に、
異なるサイズが必要な時に便利な表現です。
もし小さいサイズが欲しい場合は、
「큰 사이즈」を「작은 사이즈」に変えて尋ねます。
ファジャンシル オディイッソヨ
トイレはどこですか?
トイレの場所を尋ねる際にも
この表現が使えます。
同様に、「화장실 어디예요?」
と尋ねても同じ意味になります。
まとめ
韓国語で「あります」「います」を表す際には
「있어요(イッソヨ)」という表現を使います。
日常生活や韓国旅行で非常に便利なこの表現は、
基本的で重要な文法の一部ですので、
ぜひ覚えておきましょう。